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秋葉総本殿可睡斎は、毎年12月15日の「秋葉の 火まつり・火防大祭」において、有縁無縁の皆様が、秋葉三尺坊大権現御真前にお参りされて、火防・火の用心の霊験あらたかな三尺坊様とのご縁を結んで、より大きなご加護とご利益を受け、幸せな暮らしをして頂きたいと願っております。
この日は大勢の皆様がお参りし、ご祈祷を受け、ご信者のご奉仕により、秋葉総本殿可睡斎最大の行事が行われ、大祭大祈祷・御輿渡御・松明道中・火渡りの各行事の他、深夜には秘法七十五膳御供式が行われます。

松明道中では、秋葉三尺坊大権現様の御神火を松明に移し、門前より御真殿への参道を行列し護摩壇に松明をおさめます。
この松明道中に参加してお守りを頂き、無病息災と心願成就を祈願いたします。

護摩供養とは、バラモン教の火神アグニを供養する火祭に由来し魔を除き福を得るための供養のことです。
可睡斎では、秋葉様より頂戴しました御神火が松明道中により護摩壇に灯され、護摩木奉納者の心願成就の為の護摩供養をお勤めいたします。
可睡斎独特の家型護摩木は、家の形をした護摩木で護摩壇の炎に供えることにより、身代りになって燃え火災から家を守る誠に有難い護摩木です。
可睡斎の三徳祈祷は、煩悩の三毒の炎を仏の三徳により打ち消し、秋葉三尺坊様よるご加護とご利益頂き、正しい生活と世界の平和を祈る為に行われます。
三毒の炎とは貪瞋癡のことで、むさぼりの炎、怒りの炎、愚痴の炎です。
これらの三つの煩悩の炎は、正しく生きようとする私達の妨げになっています。
三徳とは、仏の清浄なる心であり、真実を明らかにする智徳、一切の煩悩を絶つ断徳、分け隔てなく恩恵を施す恩徳、この仏の三徳の功徳力によって煩悩の三毒の炎を打ち消します。
三毒の炎を打ち消す三徳祈祷の護摩壇の炎は、秋葉三尺坊様から頂戴いたしました御神火が、松明道中の参加の皆様によって三徳祈祷の護摩壇に灯されます。
そして読経の声響く中、護摩供養として奉納されました護摩木、火災から家を守る家型護摩木を炎に供え、三徳祈祷を行います。
火渡りの行事は、先達として可睡斎大膳講のご奉仕により執り行われ、秋葉様の智慧の火により、煩悩や身に降りかかる諸々の悪いこと、さまたげを焼き尽くし、家内安全、無病息災、諸願成就を祈念し行われます。
火渡りに先立ち、秋葉様の御真殿にて御神火祈祷にて御神火をいただき、火渡り道場のお浄め式を行います。
先達の行者が護摩をたき厳粛なる神事が行われ、素足になり紅蓮の炎の中、九字を切って渡り始めると信者の人々もそれにならって火の中を渡ります。
この火の中を渡る修行により、一切の災火災難が除かれ、心願成就のご利益が授かります。

火渡り道場は、清浄な領域として注連縄を廻らせて、結界を設けます。
この注連縄は、魔や災いが入らないために張り、昔は火渡りの修法が終わると我先にと、この注連縄を奪い取っていた為、非常に危険でありました。
今は僧侶がこの注連縄を切ってお授けとして配っております。是非最後まで残って頂き、災いを防ぐ注連縄を受けてください。
秋葉三尺坊大権現様には、七十五の眷属があり、12月15日深夜に秘法七十五膳の御供式が行われます。
秋葉総本殿可睡斎では、12月1日より8日まで臘八摂心会において坐禅専一の修行がされます。
9日に火まつりに奉仕をされる僧侶が集まり、古式にのっとり火を新たに熾します。
火まつりの行事の中で特に秘法七十五膳御供式のために、別火寮に籠り精進潔斎し、10日の朝より16日の朝まで一日三度朝昼晩の水行(水垢離)等を修行します。
15日に御真殿にて大祭大祈祷後大祭奉仕者や大勢ご信者が行列を組みお御輿が奥之院へ渡御されます。
火渡りが終わると、全山を結界とするためお人払いとお清めをして、秘法七十五膳御供式に備えます。
深夜御信者の皆様が御真殿に集まり、御祈祷後に大祭祭主と精進潔斎された別火寮の僧侶が白の浄衣と白袈裟に身を包み白いマスクと白い鉢巻の白装束で御供式に出立します。
秘法七十五膳御供式は、秋葉様七十五の眷属に百味の神饌を献供し、秘儀を修行いたします。その間信者の皆様は御真殿にて御法話を拝聴しています。
終わって別火寮謹製の神饌を頂戴し、お札を受けます。
翌16日早朝奥之院にて御祈祷後お御輿が御真殿へ還御されます。