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写経とは、経典を写すこと。写経用紙の上に紙を乗せその上から経典の文字をなぞっていきます。子供の頃学校の授業で行った書写と同じです。
書き始めたら、自己流で書くのではなく、正確に写していくことが大事なのだそうです。好きな字も嫌いな字もあるし、字の上手い人ほど自分の書き方で書いてしまうそうですが、我を出さないのが写経。だからこそ、お手本が大事なのだと、老師は仰っていました。
かつて佐藤栄作氏は首相を務めていた頃、毎日心を落ち着かせるために写経を行っていたのだとか。それほど、書いているうちに、精神統一され、心が澄んでくるそうです。

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写経は、お経を音読するところから始まります。老師と一緒に音読していると、気持ちはまるで修行僧。なんだかその気になってくるから不思議です。
老師の注意どおり、我が出ないように一字一字丁寧に書き写していきます。普段筆を手にする機会などほとんどありませんから、最初は若干乱れます。ですが、集中していくとだんだんそれも収まっていくようです。この日は、正座して行ったのですが、長時間は集中が続きません。ですが、時折休みながら、自分のペースで進めることができました。
写経を終えると、最後にお願い事を書き込みます。このお願い事をかなえるための写経でもあるのです。真剣に考え込んでしまうところですが、「あまり考えずに素直に書きなさい。格好つけてはいけない」と老師からアドバイスがあります。
最後に、老師が「書き込んだお願いが自分だけでなくほかの皆にも届くように」、つまり自分のためだけでなくみんなで願いを共有しようという主旨のことをおっしゃって終了です。