可睡斎の大東司は、戦前より水洗トイレで、当時の建築の粋を極めた見事なものです。
この東司に祀られている烏蒭沙摩明王は、高村晴雲の一代傑作であり、日本一大きなご尊像が安置されていることでも知られています。
この烏蒭沙摩明王は、腕が四本で、左手は天を指し、髑髏を持ち、右手は、宝棒と独鈷を持っています。
顔は、怒った形の憤怒形で、右足で磐石の上に立ち、左足で歓喜天を踏んでいます。首には瓔珞をかけ、頭の毛は逆立っています。
作者の高村晴雲は初代高村東雲の孫として明治二十六年に生まれ、一生を仏像彫刻に専念された人物であります。
三代目高村東雲であり、晩年は初代晴雲と名乗りました。高村光雲は初代東雲の弟子にあたります。 |